貸したお金が返ってこない」「賃借人が家賃を払ってくれない」「会社が残業手当を払ってくれない」などの解決手段として、内容証明郵便を出すことが効果的です。

ここでは内容証明郵便とは何か、どんな効果があるのか、一からご説明していきます。

内容証明郵便の仕組み・効力

woman

よく内容証明郵便という言葉を耳にします。普通の郵便と何が違うのでしょうか。

内容証明郵便とは、具体的には以下の内容を、郵便局が証明してくれる制度です。

  • いつ
  • どんな内容の文書(手紙)を
  • 誰から
  • 誰宛に差し出したか

内容証明郵便を出す場合には、同一の文書を3通作成して郵便局に持っていきます。

そして、1通は相手方に、1通は郵便局で保管、1通は差出人に返してくれます。

このようにすることで、どんな内容の文書を、いつ誰に送ったのかを証明できるわけですね。

これが内容証明郵便の効力です。

では、いったいどのようなケースにおいて、この内容証明郵便が役立つのでしょうか。

つまりは、どんな場合に、「いつ誰にどんな内容の文書を送ったのか」が重要となるのか、ということです。

内容証明郵便が効果を発揮するケース

次のようなケースを考えてみましょう。

man

とっても美肌になる化粧品がありますよ!

woman-right

それはいいですね。購入します。

man

ありがとうございました!8日以内なら契約をキャンセルできますので。

woman-right

う~ん、よく考えると3万円は高すぎるし、やっぱりキャンセルしよう。あれ、相手の電話番号なんだっけ?まあ手紙で契約をキャンセルしよう。

キャンセルの手紙を郵送し、ホットしていたところに、商品が届く・・・

woman-right

あの、購入した翌日にキャンセルの手紙を郵便で送ったのですが・・・

man

いや、そのような手紙は受け取っておりませんが。契約通り、3万円をいついつまでに支払ってください。

こちらとしては、確かにキャンセルの手紙を郵送したと言っても、「そんなものは受け取っていない」と言われてしまうとどうしようもありません。

何故なら、手紙を出したというだけでは、何の証拠も残らないためです。

このような事態を避けるために、内容証明郵便という制度があるのです。

もしもキャンセルの意思表示を内容証明郵便によって行っていたら、その証明は郵便局が行ってくれるのです。

内容証明郵便がもたらす心理的効果

内容証明郵便の役割は、「どんな内容の文書を、いつ誰が誰宛に送ったのか」を証明することだけです。

内容証明郵便を出したからと言って、受取人に返信の義務が生じるわけでもありませんし、こちらの請求を強制できる効力もありません。

とはいえ、内容証明郵便を受け取った人は、やはり心理的にドキドキしてしまうものです。

そもそも内容証明郵便というのは、一般的な手紙などとは異なり、格式ばった書かれ方をします。

それだけでも、受け取った相手からすると、ビクッとするものです。

さらに、書面には「日本郵便株式会社が証明する旨」が記載されるので、証拠が残らない手紙とは異なります。

このように、内容証明郵便とは、こちらから意思表示をしたという記録が残るだけでなく、相手方に心理的圧迫を与えるわけです。

実際、それまで全くお金を支払ってくれなかった相手方が、内容証明郵便を出したとたんに支払いを行ってきた、という話もよくあります。

内容証明郵便の作成にはルールがある!

内容証明郵便を作成しようと思ったときに、自由に書いてポストへ投函、というわけにはいきません。

実はしっかりと決められた書式とルールがあるのです。

具体的には、用紙の行数制限、1行に書ける文字数制限、字数の数え方などに決まりがあります。

初めての場合はちょっと戸惑うかもしれませんが、とくべつ難しいこともありません。

内容証明郵便の書き方、文字数の数え方などの詳細は、こちらでまとめています。

内容証明の基本となる書式(縦書き・横書き)と用紙、文字数の数え方

まとめ

内容証明郵便とは何か、どのような効果をもたらすのかをご説明しました。

単純に手紙や電話で済ませるよりも、証拠が残る内容証明郵便で請求した方が、色々な意味で安心できます。

書き方に若干の決まりはありますが、あとあとのトラブルを回避するためにも、内容証明郵便は積極的に活用していきたいところですね。