不動産(土地/建物)の登記事項証明書をオンライン(インターネット)で請求する方法をご紹介します。
法務局の窓口へ行く時間がない方はぜひ利用してみてください。
記事のテーマ
- 不動産の登記事項証明書をオンラインで請求する方法・手順
- オンライン請求にかかる手数料
- オンライン請求(郵送)にかかる日数
【図解】不動産の登記事項証明書をオンライン請求する方法、支払い方法
各種手続きにおいて、土地や建物の登記事項証明書を取り寄せることが度々あります。不動産の登記事項証明書は法務局に請求して取得できます。
登記事項証明書はインターネットでオンライン請求することができます。もちろん郵送で請求することも可能です。
オンライン請求の方法、支払方法について以降でご説明していきます。
不動産の登記事項証明書をオンライン請求するメリット
不動産の登記事項証明書をオンライン請求するメリットは、いつでも、どこからでもパソコンで請求ができるところです。
登記事項証明書は法務局で申請するのですが、近隣に法務局がなかったり、忙しくて訪ねる時間がない方も多いと思います。休日は法務局は業務の取扱いをしていないので、なかなか申請する時間がありません。
インターネットによるオンライン申請なら、平日ならいつでもどこからでも申請できます。郵送で送ってもらうこともできるので、忙しい方はぜひ利用していただきたいシステムです。
登記事項証明書をオンラインで請求する方法
登記事項証明書をオンライン申請するには、「登記・供託オンライン申請システム」を利用します。
具体的な利用方法は後ほど解説しますが、初めて利用される方は「申請者情報登録」を行います。その後、システムにログインしてから登記事項証明書の交付請求をする流れとなります。
登記事項証明書のオンライン請求の「受付時間」
登記・供託オンライン申請システムの利用時間は以下のとおりです。
ただし、証明書を請求する場合、午後5時15分までに申請できなかった場合、翌営業日の午前8時30分以降の受付となります。
できるだけ早めに登記事項証明書が必要な方は、当日受付としてもらうために、午後5時15分までに申請・支払いまで済ませるようにしましょう。
登記事項証明書のオンライン請求にかかる「手数料(料金)」
登記事項証明書のオンライン請求にかかる手数料は、500円となります。
ちなみに登記事項証明書の請求手数料について、法務省HPに次のようにまとめられています。
区分 | 手数料 |
書面請求 | 600円 |
オンライン請求・送付 | 500円 |
オンライン請求・窓口交付 | 480円 |
オンライン請求する方がお得であることがわかります。
登記事項証明書のオンライン請求における「支払い(納付)方法」
登記事項証明書をオンライン申請した場合の支払い(納付)方法ですが、電子納付となります。基本的には、以下の3種類の方法があります。
- インターネットバンキング
- モバイルバンキング
- ATM
インターネットバンキングを利用する
インターネットバンキングを利用した場合の支払い方法についてはこちらをご覧ください。
ATMを利用する
ATMを利用した場合の支払い方法についてはこちらをご覧ください。
以降で解説する方法では、インターネットバンキングでの支払い方法をご紹介します。
登記事項証明書のオンライン請求の方法(手順)【図で解説】
「登記・供託オンライン申請システム」を利用して登記事項証明書をオンライン申請する方法を解説していきます。初めて利用される方は、次の2ステップから行います。
- 「申請者情報登録」を行う
- 「かんたん証明書請求」を行う
① 「申請者情報登録」を行う
システムを初めて利用される方は、まず「申請者情報登録」を行う必要があります。具体的には、以下に示す情報を入力して登録します。
- 申請者ID
- パスワード
- 氏名
- 氏名(フリガナ)
- 郵便番号
- 住所
- 連絡先・電話番号
- メールアドレス
- パスワードを忘れた場合に使われるキーワード(質問)
- パスワードを忘れた場合に使われるキーワード(答え)
「登記・供託オンライン申請システム」にアクセスすると、以下の画面になります。赤く囲んだボタンをクリックして行います。
基本的に画面の指示に従って登録を済ませましょう。
② 「かんたん証明書請求」を行う
申請者情報登録が済みましたら、いよいよ登記事項証明書の請求を行っていきます。この請求は「かんたん証明書請求」というサービスから行います。
サービスにログインする
「登記・供託オンライン申請システム」にアクセスし、以下の画面にて、赤く囲んだボタン(「かんたん証明書請求」)をクリックしてください。
すると、以下のようなログイン画面に移動します。登録した申請者IDとパスワードを入力して「ログイン」ボタンをクリックしてください。
すると、以下の「証明書請求メニュー」画面に移動します。ここでは不動産の登記事項証明書を請求するので、赤く囲んだボタン(リンク)をクリックします。
物件検索を行う
登記事項証明書を取得したい対象の物件を検索していきます。以下の画面で、赤く囲んだボタン(「オンライン物件検索を使う」)をクリックします。
すると、次の画面に移動します。
請求したい登記事項証明書について、まず「土地/建物」のどちらかを選択します。そして、「所在」と「地番・家屋番号」を画面の指示に従って入力していきましょう。
問題なければ、右下の「確定」ボタンをクリックします。
次の画面(以下)では、請求する証明書の種別、通数などを入力していきます。問題なければ「次へ」をクリックします。
交付方法の決定
次の画面(以下)では請求書の交付方法を決定します。具体的には次の選択が可能です。
- 交付方法 ・・・ 郵送/窓口受取
- 郵送種別 ・・・ 普通/書留/簡易書留
- 速達区分 ・・・ 指定なし/速達
交付方法を「窓口受取」にした場合には、法務局まで取りに行く必要があります。その場合、「受取場所選択」をする必要があります。(下記画面の下部)
問題なければ「次へ」ボタンをクリックしましょう。
次の画面では「入力内容の確認」をします。入力情報に誤りはないか、よくご確認ください。修正したい箇所があれば、画面下部の「戻る」ボタンで1つ前の画面に戻ることができます。
問題なければ「確定」ボタンをクリックしましょう。
すると次の画面になります。問題なければ「確定」ボタンをクリックします。
下記の画面で、「送信実行」ボタンをクリックすると、これで請求は完了です。あとは手数料の電子納付をするだけです。
電子納付を行う
下記の画面で、注意事項をご覧の上、「処理状況を確認する」ボタンをクリックします。
すると、次のような画面に移動すると思います。この画面では、請求した申請情報が一覧で表示されています。はじめて利用された場合には、申請情報が1行追加されているはずです。
下記画面で赤く囲んだ箇所の一番右側の「納付」ボタンをクリックすることで、電子納付を行います。
ここではインターネットバンキングを利用して電子納付を行います。下記画面の赤く囲んだ箇所の「電子納付」ボタンをクリックします。
すると、次のような画面に移動すると思います。ここから金融機関を選択して、画面の指示に従いインターネットバンキングにて納付を行います。
登記事項証明書のオンライン請求にかかる日数(郵送の場合)
登記事項証明書のオンライン請求(郵送)にかかる日数ですが、電子納付が完了してから2~3日程度で配達されることが多いです。
ただし、手続きの混み具合や、登記所によっては多少の違いはあります。
早急に必要な場合は、速達を利用するか、時間に余裕をもって請求すると良いでしょう。
まとめ
登記事項証明書のオンライン申請の方法について解説してきました。不動産の登記事項証明書は色々な手続きで提出が必要となります。わざわざ法務局に足を運ばなくても、オンライン請求という便利な方法があることを知っておいてください。