『エンディングノートって何ですか?書いておくべき内容、項目を教えてほしいです。あと、終活とよく言いますが、まったく想像ができません。終活の意味を教えてください。』 |
こんなお悩みにお答えします。
- エンディングノートとは?その意味について
- エンディングノートの書き方
- エンディングノートに書くべき内容、項目
- 終活の本当の意味について
エンディングノートとは何?【想い出を振り返るための道具】
エンディングノートとは何ですか?と聞かれると私は次のように答えると思います。
そして、エンディングノートとは、いわばあなたから大切な方(家族など)へのプレゼントだとも考えています。長い長い手紙のようなものです。
そこには、あなたの少年・少女時代から始まり、今現在までの想い出の記録や、家族へのメッセージが書かれているのです。
エンディングノートには何を書いても構いません。遺言書とは異なるので、法律に縛られることもありませんし、思うがままに書くことができます。
そのため、あなた自身が手書きで気持ちを込めて書いてあげることで、大切な家族によっては本当に嬉しい宝物となります。
では、具体的にどんなことを書いておくと、より良いエンディングノートになるのかについては、以降でご紹介します。
エンディングノートの書き方について
エンディングノートの書き方に決まりはあるのでしょうか。書き方を誤ると、無効になったりしないでしょうか。
こんなお悩みをお持ちの方がいるかもしれません。ですが安心してください。エンディングノートの書き方に決まりなんてありません。
遺言書と違って、日付がないと無効だとか、署名、押印が必要だとか、そんな決まりはありませんので安心してくださいね。
エンディングノートの書き方1:用紙はどうする?
それでは早速エンディングノートを書こうと思ったときに、用紙は何がいいの?という疑問が上がると思います。ですが、用紙についても特に決まりはありません。
ですので、便箋でも大学ノートでも、日記帳でも何でも大丈夫です。好きなものを使用しましょう。
ただ、やっぱり何か手本がほしい場合には、市販のエンディングノートなどを買ってみるのも良いでしょう。
エンディングノートの書き方2:パソコンで作る?手書きで作る?
パソコンでも手書きでも何でも大丈夫です。
ただ、時間はかかっても少しずつ”手書き”で作成されるのがベストかな、と思います。理由は、大切なあなたが手書きで書いてくれたものを、家族は本当にありがたく思うからです。
なので、書く量が多くて大変な場合を除いて、可能ならば手書きで書いてみると良いでしょう。
大切な家族にとって、大切なあなたが最後に遺していく手書きのノート。しかもあなたの人生の歴史がたくさん書かれている。こんなに嬉しい贈り物は他にないかと。
エンディングノートの書き方3:書くべき内容・項目について
エンディングノートは大切な家族、遺される者たちに対して、あなたが一番伝えたいこと、知っておいてほしいことを書いていきます。
ただ1点だけ注意が必要です。
エンディングノートに書いた内容には法的な拘束力が生じません。
つまり、エンディングノートに書かれた内容をもしも家族が守らなかったとしても、なんの法的効果も生じません。法的拘束力を発生させたい事項(財産についてなど)は遺言書に書きます。
エンディングノートに書くべき内容ですが、例えば次のようなことを書いておくと、家族も安心でしょう。
- あなたが生まれてからの学歴や経歴、エピソード
- 人生の中で楽しかったこと、お世話になった人
- 旅行にいって楽しかった場所、思い出、これから行きたい場所
- 自身の健康状態、介護が必要となったときのこと、延命治療が必要となったときのこと
- 財産の状況(どんな土地や建物、預貯金があるなど)
- 葬儀はどうしてほしいか、宗派について、遺影写真について
- 親しい人の連絡先
- 家族や友人に伝えたいこと、感謝の気持ち
財産の状況はあくまで家族に知っておいてもらうために書きます。書いた内容に法的拘束力はありません。葬儀や宗派についても同様です。
ただ大切なことは、あなた自身の想い、気持ちを家族に伝えるということです。あなたの願いならば、家族もきっと聞き受けてくれると思います。
上記はあくまで一例です。家族に知っておいてほしいことは人それぞれ、千差万別だと思います。つまりは、エンディングノートに書くべき内容は次のようになるかと思います。
- あなた自身のこと、想い出、記録
- 財産、葬儀、宗派などの依頼事項、気がかりなど
- 家族への感謝の気持ち、メッセージなど
ここまでご説明してきた内容は、すべて一例となります。繰り返しになりますが、エンディングノートに書くべき内容は人それぞれです。家族へ伝えたい内容があったら、何でも書いてみましょう。
エンディングノートの選び方、おすすめは?
エンディングノートの選び方ですが、やはり本屋に行って、実際に手にとってみていただきたいと思います。でないと、ノートの記載事項がわからないからです。
通販でもエンディングノートは多く出回っていますが、表紙だけではその中身がわかりません。
実際に目次や記入事項を確認してみて、自分でも書けそうか、または書くべき項目に魅力を感じたか、などなど考えてみてくださいね。
私としては、以下のエンディングノートがおすすめです。
おすすめする理由は、自分の想い出の棚卸ができること、病気になった際のことや財産について、また家族へ伝えたいことなどを書き込めるからです。
私もこのエンディングノートを一冊持っていますが、とても暖かい印象を受けました。
とはいえエンディングノートは無料・自作で大丈夫です
おすすめのエンディングノートをご紹介しましたが、必ず市販のものを購入しなければならないわけじゃありませんよ。
ご自身で自作してしまえば無料です。私なら、家族から自作のエンディングノートをもらったら、そちらの方が嬉しいです。作る方は大変ですが。
記入事項に関しては、この記事でご紹介した内容や、本屋さんで手に取ってみて中身を確認することも良いでしょう。
とにかく大切なのは他でもないあなたの気持ちが込められていることなのです。
おまけ:終活の本当の意味【自分らしく生きること】
最近はいろいろなところで、終活という言葉を聞くようになりました。
皆様は終活と聞いて、どのようなイメージを持たれていますか?もしかすると、次のようにお考えの方もいるのではないでしょうか。
死期を意識し、家族に心配をかけないよう、お墓の準備をしたり、遺言を残したり、相続の心配をしたり…
私は終活に関するセミナーに参加したり、自ら書籍などで調べていくうちに、次のような結論に達しました。
終活とは辛いこと、面倒なことを嫌々やるのではなく、自分自身がやりたいことを楽しく喜んですることだと考えるように至ったのです。
例えば、私が終活をするとしたら、次のようなことをやってみたいです。
- 疎遠になっていた大切な人に会ってみる
- 時間がなく行けなかった場所へ行ってみる
- 普段言えなかった言葉を大切な人へ言ってみる
上記はあくまで私個人の意見です。
思うに、終活の本当の定義なんてものはないのです。人それぞれが自分にとって大切なことを、思うがまま、なすがままにやっていくこと…
このように感じています。
そして、この終活を楽しんでいく中で、大切な家族が困らないように、遺言書の作成などを行っていけば良いのだと思います。
まとめ
エンディングノートとは何か、何を書いたらいいのか、終活の本当の意味についてお話ししてきました。エンディングノートには何を書いても良く、あなたがご家族に今一番伝えたいことを書き記しましょう。そして終活とはよりいっそうあなたらしく人生を楽しむことです。
最後にこの記事が、あなたの人生にとってお役に立つことを祈って終わりとします。