『養子縁組について、いろいろ教えてください。
手続きの方法から戸籍の表示、相続との関連など、わからないことが沢山あります。』

こんにちは。行政書士の大石です。

この記事では、上記のような問題について、以下のテーマで解説していきます。

記事のテーマ
  • 養子縁組とは何か?
  • 養子縁組の手続き、養子縁組解消(離縁)の手続き
  • 養子縁組をすると戸籍にどう記載されるか
  • 養子縁組と相続の関係(実親の相続、養親の相続)

戸籍について知りたい方へ

戸籍謄本(抄本)や除籍謄本(抄本)、改製原戸籍の意味や、全部事項証明書と個人事項証明書の違いなど、戸籍に関する基本的な事項をくわしく解説しています。宜しければご覧ください。

戸籍と除籍、全部・個人事項証明を易しく!転籍や附票、取り寄せ方まで

養子縁組、離縁の「証人」を代行します!

養子縁組届、養子離縁届では成人の証人2名が署名・押印することが必須です。

ですが、次のような理由で証人がなかなか見つからず、お困りの方が多いです。

  • 複雑な家庭事情から、証人になってくれる人がいない
  • 親戚や身内に世話をかけたくない
  • 離縁したことを知られたくない

そこで、当事務所では養子縁組届・離縁届の証人代行サービスを承っております。お困りの方はぜひご利用ください。丁寧かつ迅速に対応致します。

なお、行政書士には守秘義務がありますので、安心してご依頼ください。

お手続きの詳細は養子縁組届・離縁届 証人代行サービス(大石行政書士事務所HP)をご覧ください。

養子縁組とは?どんな効果が生じるの?

養子縁組とは何かについてご説明していきます。まずは、以下の民法809条をご覧ください。

(嫡出子の身分の取得)
第八百九条 養子は、縁組の日から、養親の嫡出子の身分を取得する。

(出典:e-gov-民法)

養子は、縁組の日から、養親の嫡出子の身分を取得する。

と記載されていますね。

嫡出子というのは、婚姻関係にある男女の間に生まれた子のことをいいます。

ちなみに、婚姻関係にない男女の間に生まれた子を嫡出でない子(非嫡出子)と呼びます。以前は婚外子ともいいました。

つまり、以下のことがいえます。

養子縁組をすることで、養子は養親の嫡出子の身分、つまりは実子と同じ身分を取得することになる

続きまして、以下の民法727条をご覧ください。

(縁組による親族関係の発生)
第七百二十七条 養子と養親及びその血族との間においては、養子縁組の日から、血族間におけるのと同一の親族関係を生ずる。

(出典:e-gov-民法)

養子と養親及びその血族との間においては、養子縁組の日から、血族間におけるのと同一の親族関係が生ずる

と記載されています。

つまり、次のことをいっています。

養子縁組により、養子と養親の間のみならず、養子と養親の血族との間にも親族関係が生じる

たとえば、養子と養親の親は2親等の親族ということです。

注意!

養子と養親の血族との間には親族関係が生じますが、養親と養子の血族との間には生じません。ここに注意が必要です。

たとえば、養親と養子の子(養子縁組前からいた子)との間には親族関係は生じず、アカの他人ということです。

 

親族の範囲や血族、姻族を知りたい方へ

どこまでが親族なのか、血族や姻族とは何者か、さらには親等の数え方など、以下の記事でくわしく解説しています。

今さら人に聞けない!親族の範囲と親等の数え方を丁寧に!

 

養子縁組とは?

ここまでの内容をまとめますと、次のことが言えます。

  • 養子縁組により、養子は養親の嫡出子の身分を取得する
  • 養子と養親の血族との間にも親族関係が生じる

養子縁組には「普通養子縁組」「特別養子縁組」の2種類がある

養子縁組には普通養子縁組と特別養子縁組の2種類が存在します。

普段、何気なく養子縁組と言っているのは、普通養子縁組のことを指していることが多いです。

両者の違いは次のとおりです。

  • 普通養子縁組

子と実親の親子関係を継続し、養親とも親子関係を結ぶ養子縁組です。

  • 特別養子縁組

子と実親との親子関係を完全に消滅させ、養親とだけ親子関係が結ばれる養子縁組です。

 

以下に特別養子縁組について規定した民法817条の2(第1項)を引用します。

(特別養子縁組の成立)

第八百十七条の二 第一項 家庭裁判所は、次条から第八百十七条の七までに定める要件があるときは、養親となる者の請求により、実方の血族との親族関係が終了する縁組(以下この款において「特別養子縁組」という。)を成立させることができる

(出典:e-gov-民法)

特別養子縁組が成立する要件

特別養子縁組は、養子と実親との親子関係を消滅させます。その効果の大きさから、家庭裁判所での審判によって行われることになっています。

特別養子縁組が成立する要件について、詳しくは以下の記事にまとめています。

特別養子縁組が成立する要件と家庭裁判所手続き、離縁、相続との関係

養子は実親・養親を相続できるのか?【養子縁組と相続の関係】

ここで、実親または養親が亡くなった場合の相続について考えてみます。

問題となるのは、以下の点です。

養子は実親および養親を相続できるのか

この点について、普通養子縁組と特別養子縁組で次のとおりです。

  • 普通養子縁組

養子は実親を相続できるし、養親も相続できる

  • 特別養子縁組

養子は養親のみ相続できる

 

上記のとおり、養子は養親を相続することができます。(逆に養親も養子を相続できます。)

養子は養子縁組によって、養親の嫡出子の身分を取得しているためです。

実親の相続については、普通養子縁組の場合のみ、養子は実親を相続できます。

特別養子縁組の場合は、養子は実親を相続することができません。理由は、特別養子縁組とは養子と実親の親子関係を消滅させるからです。

養子縁組の届出と手続き【戸籍の届出】

養子縁組をする際の、市区町村役場への戸籍の届出手続きについて解説していきます。

普通養子縁組の届出

普通養子縁組は、戸籍の届出をすることで成立します。

届出の手続き、養子縁組届書の書き方(記載例)、提出する必要書類などの詳細について、以下の記事でまとめています。

養子縁組届の書き方(記載例)と手続き、家庭裁判所への許可申立てを解説!

特別養子縁組の届出

特別養子縁組の審判が家庭裁判所によってなされると、戸籍の届出を行います。

届出の手続き、特別養子縁組届書の書き方(記載例)、提出する必要書類などの詳細について、以下の記事でまとめています。

特別養子縁組成立による戸籍の届出、手続き、届書の書き方(記載例)を解説

養子縁組と戸籍の記載(表示)について

養子縁組をすると、当事者である養子や養親、実親の戸籍にどのように記載されるのかについて解説していきます。

普通養子縁組と特別養子縁組で記載内容が異なります。

普通養子縁組と戸籍の記載

普通養子縁組をした場合に、養子や養親の戸籍にどのように記載されるのかについて、以下の記事でくわしく解説しています。

具体的なケースを想定し、戸籍の見本(サンプル)で説明しています。

普通養子縁組をすると戸籍はどう表記される?記載例を解説!

特別養子縁組と戸籍の記載

特別養子縁組をした場合に、養子、養親、実親の戸籍にどのように記載されるかについて、以下の記事でくわしく解説しています。

具体的なケースを想定し、戸籍の見本(サンプル)で説明しています。

特別養子縁組をすると戸籍にどう表記される?記載例を解説!

養子離縁の届出と手続き【戸籍の届出】

養子離縁届の手続き、必要書類、証人、届書の書き方を解説していきます。

まず、養子離縁には以下の3種類があります。

  • 協議離縁
  • 裁判離縁
  • 単独離縁(死後離縁)

上記のそれぞれについて、届出人となれる者、提出書類などが変わってきます。

具体的な手続き、届書の記載例は「養子離縁届の手続き、書き方(事務所HP)」で解説しています。

養子離縁と戸籍の記載(表示)について

養子縁組を解消した場合に、戸籍にはどのように記載されるのかについて解説します。

普通養子縁組の解消(離縁)と戸籍の記載

普通養子縁組の離縁に関する戸籍の記載については、以下の記事をご覧ください。

養子縁組を解消(離縁)すると戸籍にどう表記される?記載例を解説!

特別養子縁組の解消(離縁)と戸籍の記載

特別養子縁組の離縁に関する戸籍の記載については、以下の記事をご覧ください。

特別養子縁組の解消(離縁)と戸籍の表示・記載例を解説!(見本あり)